スキンケア用の商品ってやたら多いですよね。
値の張る高級化粧品も世の中にはたくさんありますが、実はそれらの高級化粧品はほぼ全て意味がないことがわかってしまいました。
アメリカ皮膚科学会(AAD)という、世界で最も大きな皮膚に関する学会によると、本当に必要なスキンケアはたったの2つだけだったことが分かったのです。
そんな!パックとか化粧水とかクリームとか、これまでたくさん買ってきたよ…
どんまい…。これからは必要なものだけを買っていこうね。
本当に必要なのは「保湿」と「日焼け止め」!
結論から先に述べますと、「保湿すること」と「日焼けを防ぐこと」の2点のみだけが科学的に正しいスキンケアだというのです。
それはなぜなのか?
簡単に説明していきます。
大事なのはターンオーバーを補助すること
本来、人間の皮膚は「ターンオーバー」という機能が備わっており、古い皮膚がどんどんと新しい皮膚に入れ替わっていくものです。
ターンオーバーによってのみ綺麗な皮膚が保たれるので、余計なことはしないで人間の皮膚本来の力であるターンオーバーの性質を助けてあげるだけで充分なのです。
高級化粧品などに含まれるほとんどの物質は肌には吸収されません。
そのため、体の内側からターンオーバーを促してあげること以外で外からできることは、ターンオーバーの邪魔になるものから肌を守ることだけなのです。
ターンオーバーを阻害する主な要因
普段の生活で知らぬうちにもターンオーバーを阻害している主な要因は2つ。
「乾燥」と「陽射し」です。
乾燥や太陽の光によって皮膚はダメージを受け、ターンオーバーの進行が遅れてしまいます。
なので、これらを防ぐための「保湿」と「日焼け止め」が日頃のケアで最も重要だったのです。
効果的なスキンケア商品とは
保湿と日焼け止めだけが大事なことは、ここまででお分りいただけたでしょう。
じゃあ結局、本当に必要なスキンケア商品はなんなのか?
ということについてお話していこうと思います。
とは言っても、保湿と日焼けの防止さえできればなんでもいいのです。高かろうと、安かろうと。
高級化粧品を使う意味がない理由
まずは「高級化粧品」を買うことの無意味さについてお話しておきましょう。
スキンケアに不要な要素に対して価値がついている
例えば値段の高い保湿用化粧品などは、
- パッケージが無駄に豪華
- 有名女優などを使って膨大な広告費をかけている
- 肌に良さそうに感じる成分を無駄に配合している
- すっごくいい匂いがする
などといった、「保湿すること」とは無関係なことに対してお金がかかっているのです。
「スキンケアには不要な要素」をたくさん詰め込んだことによって値段だけがどんどん高くなり、その中の本当に必要なものは「保湿効果」のみです。
そんなものにお金払うの、馬鹿馬鹿しくないですか?笑
素直に「保湿効果」だけ備わったコスパのいい商品を買いましょう。
複数の化粧品を使うことも、同様に意味がありません。
保湿に効果的なコスパ抜群商品
もちろん、高級な保湿クリームを使ってもOKですが、必要なのは油で皮膚の上に膜をつくってあげること。
天然のココナッツオイルで、充分なのです。
私はこのことを知ってから、洗顔後のスキンケアにはココナッツオイルだけを使っています。顔以外のどこにでも使えるので、とても便利です。
もちろん、ココナッツオイルである必要はなく、別の天然のオイルでもかまいませんし、通常の(無駄に高くない)保湿クリームでもいいです。
人の肌質によって合う、合わないはありますから、自分にあったものを探す必要はあるでしょう。
私はこれを使っています。
このココナッツオイルを実際に半年ほど使ってみた感想も書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ワセリンとの使い分けをしてもいい
ワセリン自体に保湿する効果はそんなにないようですが、肌の上に膜を作ってくれるので、外気と触れて乾燥などのダメージから守ってくれます。
オイルと違って汗や水では簡単に落ちないので、うまく使い分けると良いでしょう。
※ AADによると、人によってはワセリンを使うことでニキビの原因となることがあるそうです。自分に合わなければ、すぐに使用をやめましょう。
化粧水の効果もほとんどない!?
保湿が大事ということは、保湿クリームやオイルを塗る前にできるだけ潤いを与えるために化粧水を塗っておくことも効果あるんじゃないの?と私も思ったのですが、以下のような研究がありました。
まずは以下の4つのグループに分けます。
- 化粧水だけ塗ったグループ
- クリームだけ塗ったグループ
- 化粧水・クリームの順で塗ったグループ
- クリーム・化粧水と普通の逆の順に塗ったグループ
上記4グループの肌質を比較したところ、①の化粧水だけ塗るという行為はスキンケアとして全く意味がなく、②~③は全くスキンケアの効果に違いがなかったというのです。
つまり、保湿クリームを塗りさえすれば、化粧水を塗ろうが塗らまいが効果は変わらないということです。
ただ洗顔後にオイルを塗るだけで充分だということがこの研究からもわかります。
効果的な日焼け止めクリームとは
保湿はオイルを塗るだけで充分だということは分りましたが、「日焼け止めクリーム」はどんなものを選べば良いのでしょうか。
これについても、アメリカ皮膚科学会が発表してくれています。
- 広域スペクトラムのもの(「UVA」と「UVB」を両方防げるもの)
- SPFは30以上のもの
- できれば防水仕様のもの(汗で落ちるのを防ぐため)
つまり、「SPFが30以上でPAも高く、防水仕様のもの」であればOKです。
もちろん、SPF50以上の方が強力で効果も長続きしますが、日焼け止めはどうせ徐々に落ちてきてこまめに塗り直す必要があるため、30でいいとのことです。
「広域スペクトラム?SPF?」とその辺りがチンプンカンプンな人は、こちらの記事を参考にしてみてください。参考:SPFとかPAって何のこと?広域スペクトルとはどんな日焼け止め
「赤ちゃんにも使える」という優しいクリーム。防水仕様はなさそうなので、ちょっと外に出るときなんかにいいですね
こちらもかなり高スペックで、値段もお手頃価格!
日焼け止めの塗り直しは、少なくとも2時間ごとに
日焼け止めは、海で泳いだり汗をかいたりしたら、すぐに塗り直すことが重要で、そうでなくとも少なくとも2時間ごとには塗り直すのが大事だとAADでは発表されています。
まとめ:必要なスキンケアは保湿と日焼け止め
最後に、今回の話をまとめておきます。
- 高級化粧品はほぼ全て、「高級なこと」に意味がない
- 必要なのは保湿と日焼け止めのみ
- 化粧水も効果なし
- 日焼け止め選びのポイントは、広域スペクトラムのものでSPF30以上
個人的には、ココナッツオイルだけで十分だと思っています!
参考文献・参考動画
今回の記事は、以下の文献の内容を参考にさせていただいております。