【日焼け止めの選び方】SPFとかPAって何のこと?広域スペクトルとはどんな日焼け止め?

今回は「日焼け止めクリーム」を選ぶときに必要な知識についてまとめていこうかと思います。

SPFが30だとか50だとか、PAの+の数だとか書かれているけどようわからん!広域スペクトルがいいのは聞いたけど、なんのこと?

って人はぜひご一読ください。

目次

日焼け止めクリームを選ぶための判断基準

スキンケアに本当に必要なのは「保湿」と「日焼け止め」の2点のみだということを以前、別の記事でまとめさせていただきました。

この記事でも述べましたが、アメリカ皮膚科学会(AAD)によって推奨される日焼け止めクリームの条件というものがありまして、

AAD推奨ポイント
  1. 広域スペクトルであること
  2. SPFは30以上
  3. 防水のもの

上記3点を満たしているものが良いとされています。

よし!じゃあ広域スペクトルでまずは探そう!

と思って早速探してみたのですが、「広域スペクトル」と表記のされてるクリームがは全然見つかりませんでした。

SPFはデカデカと買いてくれていますので基準としては分りやすいですが、「広域スペクトル」とは一体どういうことなのでしょう?

広域スペクトルとは?

広域スペクトルとは、ざっくりいうと「広範囲の波長の紫外線を防止できる」ということ。

海外製品だとブロードスペクトル(broad-spectru)などと表記されています。

もう少し詳しく説明すると、

広域スペクトルとは、「UVA」と「UVB」の2つの紫外線を防げるもののこと。

です。

広域スペクトルというものを理解したいだけなのに、別の用語が出てきてしまいました。笑

実は紫外線には3種類あり、ざっくり説明すると以下のようになります。

紫外線の種類
  • UVA(紫外線A波):しわ、たるみ など老化の原因となる
  • UVB(紫外線B波):ひやけ、しみの原因となる
  • UVC(紫外線C波):皮膚病の原因となる

※ 詳しくは後半で説明しています。

「PA」はUVA、「SPF」はUVBについての指標を表す

日本製の日焼け止めは「広域スペクトル」とは書いてくれていないので、「PA」と「SPF」の表示を見て判断することになります。

PAとSPFの表記について

  • SPF:10 ~ 100の数値
  • PA:「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4段階

の表記方法がされています。

つまり、日本製の日焼け止めで「広域スペクトル」とは、SPF30以上でPAの+の数が多いもののこと

となりますね。

※ PAの+が実際どの程度であれば広域スペクトルとなるかについてはAADでは定義されていませんが、「P+++」ほどになれば、Amazonの商品説明欄などでは「広域スペクトル」と表記されているものがありました。

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日焼け止めを塗り直すタイミングについて

せっかく注意して選んだ日焼け止めクリームを無駄にしてしまわないよう、正しい塗り方も知っておきましょう。

アメリカ皮膚科学会によると、日焼け止めクリームはこまめに塗り直すことが大切だとされていて、そのタイミングについては次のように説明してくれています。

塗り直しのタイミング
  • 海で泳いだり汗をかいたりしたら、すぐに塗り直す
  • 少なくとも2時間ごとには塗り直すのが大事

紫外線の3つの種類について

肌トラブルの元凶となる紫外線ですが、細かく分けると、UVA・UVB・UVCの3種類に分類されるということはすでに上述しましたが、それぞれについてもう少し詳しくみていきましょう。

UV-A

UVAは、肌の表皮を突き進み、真皮にまで到達してしまいます。

じわじわと肌の奥深くまで浸透し、真皮にあるコラーゲン(やエラスチン線維)を破壊し、しわ・たるみなど老化の原因となります。

UVAは雲もガラスも通過するので、直接光を浴びなくても日焼け止めが必要です。

UV-B

UVBは、表皮のDNAや細胞膜を破壊し、炎症や火傷といった皮膚のトラブルを引き起こします。

さらに、メラニン色素を増加させてシミ・ソバカスの原因ともなります。

肌が赤くなって水ぶくれをおこす、いわゆる「日焼け」という症状はこのUVBによるものです。

UVBは、地上に届く紫外線総量の10%にも満たないわずかなものですが、

人体に与える影響はUVAより圧倒的に強く、有害性はUVAの600~1000倍だといわれております。

日焼け止めクリームを選ぶ基準として SPF の値が出されるのはこのためでしょう。

UV-C

UVCは、UVBよりさらに有害な紫外線です。

ただ、通常はオゾン層によって吸収され地上まで届くことはないので、あまりUVCを意識して日焼け止めクリームを選ぶことはないでしょう。

しかし、近年のオゾン層破壊によって地上まで届く可能性が出てきたため、UVCについても危惧されるようになってきています。

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