マラソンといえば42.195km。
42.195kmといえばマラソン。
私たちの脳にはそう刷り込まれていますよね。
もちろんそれは間違いではなく、フルマラソンのコースは42.195kmと定められています。
Wikiでも以下のように述べられています。
マラソン(英語: marathon)は、陸上競技の長距離走のひとつで、42.195kmの公道コースを走り、順位や時間を競う種目である。古代ギリシアの故事に由来して、第1回近代オリンピックの創設に伴い陸上の新種目とされたことから始まった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
実際の距離は…
しかし、実際のマラソンコースの多くは 42.195kmよりちょっとだけ長いことが多いそうです。
なぜちょっとだけ長いの?
その理由はなぜなのかというと、もし万が一、コースの距離が測定時の誤差で42.195kmより短かった場合、その大会の記録は公式記録とはならずただの参考記録となってしまうからです。
なので念のため、余裕を持って少しだけ長くしているのだそうです。
ちなみに、42.195kmより短くても許される範囲の誤差は、その0.1%の42.195mとなっています。
そもそもなぜ42.195kmという中途半端な距離なのか?
マラソンの距離は42.195kmと設定されていますが、そもそもこの中途半端な距離なのでしょうか?
これまたWikiなどによると、
オリンピックでマラソン競技が実施された当初は、大会ごとの競技距離は一定ではなく(同じコースを全選手が走ることが重要とされていたため)、約40kmで行われていた。
と述べられています。
昔は距離なんてどうでもよかった?
「どうでもいい」は少し言い過ぎかもしれませんが、先ほどの引用文からすると、
マラソンの根底の意義として重要なのは距離ではなく、同じコースを全選手が走ることだった。
ということですね。
大事なのは、みんなで一斉に同じ距離を走って、誰が一番早いのかを決める。
だから、走る距離自体については元々こだわりはなかったのです。
距離が決まったのは第8回パリオリンピック以後
競技距離が現在の42.195kmに統一・設定されたのは 第8回パリオリンピックからだったそうです。
実はこの距離、第4回ロンドンオリンピック時の走行距離(市街地42km+競技場の200mトラック1周弱)と同じなのです。
距離をそろそろ決めておこうか、となった時に、適当に前回の大会の距離をそのまま採用したものなのでしょう。笑
では、なぜ第4回ロンドンオリンピックではなぜ42.195kmだったのか?
これには諸説あるとされていますが、
第4回ロンドンオリンピックでは当初、国王の住むウィンザー城からホワイトシティ・スタジアムまでの26マイル(41.843km)を走ることになっていたが、この時の王妃であったアレクサンドラが、「スタート地点は宮殿の庭で、ゴール地点は競技場のボックス席の前にしましょう」と希望を出したのだそう。
この希望を聞き入れたことで予定していた26マイルのコースが少し変更となり、半端な距離(385ヤード)だけ延長された結果、42.195kmという長さになった。
という説が有力だそうです。