日本の紙幣が変わる!これまで印刷されてきた人物まとめ

新元号が「令和」と発表されたちょっと後に、新紙幣に刷られる人物が発表されましたね。

  • 千円札:北里柴三郎
  • 五千円札:津田梅子
  • 一万円札:渋沢栄一

歴史を知らないと、毎回「誰?」となってしまう、お札の人物。

新紙幣発表後、「渋沢栄一に関する著書がバカ売れ」というニュースも見るくらい、紙幣に刷られる人物に興味を持つ人は多いようです。

そこで気になったのが、紙幣に刷られる人物の変遷。

  • 「ずっと前のお札には、誰が写っていたんだろう?」
  • 「どんな人物が選ばれるんだろう?」
  • 「法則・条件がなにかあるのだろうか?」

そういった、気になる紙幣の変遷を、まとめていきます!

新紙幣の人物に関する書籍

目次

歴代の人物

これまでお札に刷られた人物は、2024年発行予定のお札も含めて、以下の21人

年数や金額を、簡単に見ていきましょう。

人物発行年金額
神功皇后1881年一円
菅原道真1889年五円,二十円
武内宿禰1889年一円,五円,二百円
和気清麿1890年十円
藤原鎌足1891年二十円,百円,二百円
聖徳太子1930年千円,五千円,一万円
日本武尊1945年千円
二宮尊徳1946年一円
板垣退助1948年百円,五十銭
高橋是清1951年五十円
岩倉具視1951年五百円
伊藤博文1963年千円
夏目漱石1984年千円
新渡戸稲造1984年五千円
福沢諭吉1984年一万円
紫式部2000年二千円
野口英世2004年千円
樋口一葉2004年五千円
北里柴三郎2024年(予定)千円
津田梅子2024年(予定)五千円
渋沢栄一2024年(予定)一万円

人選

  • 菅原道真、板垣退助のような「政治家
  • 新渡戸稲造、福沢諭吉のような「教育者
  • 夏目漱石、樋口一葉のような「作家
  • 神功皇后 、日本武尊のような「皇族

幅広い職種から選ばれていますね。

人選考察

女性進出がめざましい平成になり「樋口一葉」が選ばれたように、時代に合わせた、比較的自由な人選なのではないかと考えています。

お札の人物に選ばれる条件は、

  • 偉人」であること
  • 偽造防止のため「本人がはっきりと写った写真がある」こと

などとされています。

実際に、聖徳太子など肖像画を刷ったお札は、偽造が多発していたそうです…。

2024年から発行される人物に、

  • 北里柴三郎(医学者)
  • 津田梅子(教育者)
  • 渋沢栄一(実業家)

が選ばれたことも、何かしらの意味があるのかもしれませんね。

ここからは、どのような人物が選ばれてきたのか、気になる「枠」をピックアップしてみました。

政治家枠

聖徳太子や藤原鎌足なども含めると、「政治家」が最も多い印象を受けます。

近年では、

  • 初代内閣総理大臣となった、伊藤博文
  • 廃藩置県実施・明治憲法制定に尽力した、岩倉具視

など。

日本を改革した偉人となると、「政治家」に当てはまる人物が多くなるのかもしれません。

医学枠

医学の分野で貢献した人物は、

  • 黄熱病
  • 梅毒

などの研究で知られる「野口英世」のみ。

この枠に、2024年から「北里柴三郎」が加わります。

北里柴三郎は、

  • ペスト菌の発見
  • 破傷風の治療法の開発

などに貢献し、「日本の細菌学の父」とも呼ばれています。

女性枠

紙幣に女性が登場したのは、現五千円札の「樋口一葉」が初めて。

それまでず~っと男性だったのは、今の時代からすると違和感ですが、昭和(平成初期)まで男性優位だったことを考えると、自然な選択だったのかもしれません。

2024年から、

  • 日本の女子教育の先駆者
  • 現「津田塾大学」創立者

でもある「津田梅子」が加わり、お札に載る2人目の女性となります。

武将枠

平安時代前後の貴族は多く選出されていますが、戦国武将は1人も選ばれていません。

「戦争」を思い起こさせるため、毎日使うお札に刷るのは、縁起が悪いのかもしれませんね。

野蛮なイメージが拭えない「織田信長」はともかく、

  • 天下統一を果たした「豊臣秀吉」
  • 戦国時代を終わらせ、江戸幕府を開いた「徳川家康」

など、平和のイメージもなくはない武将もいるのですが…。

しかも、人気も知名度も抜群!

とにかく「物騒」であること以外、 個人的には完璧な人選だと思っています笑

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる