BS日テレの「深層NEWS」という番組(2019/5/2 放送)で、池上彰さんと前田裕二さんの対談がありました。
この番組でお二人がとても興味深いことをお話しておりました。
アウトプットを意識するとインプットが進む
ということです。
情報をキャッチするアンテナが増える
前田裕二さんの例
例えば、前田裕二さん曰く、
Twitterでその日の気付きを3つ発信しようと決めると、必ず3つの気づきを得なくてはいけない。
すると、アンテナがどんどんと増えていき、日常のあらゆる場面から気づきを得ようとすることができる。
目の前にはインプットすべき要素や情報はあるのに、アウトプットの機会がないとそれを素通りしてしまう。
「メモの魔力」の作者としても有名な前田さんですが、そのメモのとり方で、右側を開けておくという発想も、ここからなんだとか。
お気に入りのノートの右側がガラッと空いていると寂しい、もったいない。
じゃぁもっと何か書けることはないか?(左側にメモを見て)これはこういう事も言えるんじゃないかな?ということをどんどんメモしていく。
というのが前田さん流のメモのとり方です。
池上彰さんの例
社会部の記者だった時代に、色んな場面で中継しなくてはいけなかった。
すると、周囲の様子を即時描写しなくてはいけない。毎日その練習をしていた。
例えば電車にて、
夕方の通勤電車の中、次第に人が増えてきました。だんだん立つ人も増えてきました。その中には40~50代の人が多いようです。…
目の前に座っている人はどういう人なのだろう。薄手のカバンをもっている。分厚い資料を持ち歩かない人なんだな。ということはプレゼンもそんなに多くしない人なのかな。セールスマンなのかな…。
としていくことで、観察力が高まる。
情報を理解するレベルが深まる
例えば学生の頃、自分で何かを勉強していて「これはもう分かった!」と思っても、友人に「じゃぁ教えてほしい!」と言われて説明しようとすると、
あれ、言葉が出てこない…、理解していたはずなのに説明できない…。
という状況はありませんでしたか?
これは「アウトプットを意識せずにインプットしていたから」だと池上さんは語っています。
池上彰さんの例
週刊こどもニュースというテレビ番組を11年間やっていて、難しいことを小学生にも分かるように説明しなくてはいけなかった。
常に「小学生にも分かるようにはどうすれば説明できるか」というアウトプットを考えながら情報を取り入れていたので、より自分の中でも情報が整理され、理解が深まっていったのだそうです。
前田裕二さんの例
アウトプットを意識することで、本から得る情報の吸収率が一変した出来事があったそうです。
それが、「毎朝、職場で隣りに座っている同僚に、昨日読んだ本の要約を2~3分でする」ということをし始めたことです。
アウトプットの機会を自分で作り上げることで、人に伝えるために情報を取り入れ、できるだけその協力してくれている同僚にとっても価値のあるようにしようと努めたそうです。
その結果、本の中の情報をより整理し、自分の中に吸収することができたのです。
関連書籍
今回の話は、前田裕二さんの著書、メモの魔力に関する話が展開していったものでした。
アウトプットを意識してインプットを進めるために、彼がどのようにメモをとっているのか。
その全てがわかる本です。