本屋に立ち寄ると、「習慣」に関する本が多く並んでいます。
「人は習慣でできている。」「習慣を変えれば人生が変わる。」というような言葉を目にしたことも多々あることでしょう。
なぜ習慣がそんなに大事なのか?
そう思ったことはないですか? 私は、思ってしましました。笑
そこで、習慣に関する本を何冊か読んでみたりインターネットを漁って調べてみたのです。
すると確かに、習慣というのが人生を変えるため、何かを成し遂げるためには非常に大切なものだと理解できました。
というわけで今回は、習慣がなぜ大切なのかを簡単に説明していきます。
人は習慣に支配されている
習慣に関する本を読むと、ほとんどの本で述べられていることがありました。
それは、「私たちの行動の40~45%%以上は習慣だ」ということです。
これは、米デューク大学のウェンディ・ウッド博士が発表した論文に書かれていた研究結果のことで、
『習慣の力』という有名な本の中でもこう述べられています。
–– 私たちが毎日行っている選択は、よく考えた末の意思決定だと思えるかもしれないが、実はそうではない。(略)デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の行動の、じつに40パーセント以上が、「その場の決定」ではなく「習慣」だという。––
引用元:習慣の力 The Power of Habit
私達の行動の半分近くが自分で決定しているものではなくただの習慣だったなんて、非常に衝撃的です。
ですが日常生活をよく考えてみれば納得できるのではないでしょうか。
- 水を飲もうとする時、蛇口をどれくらいひねるか?
- 歯を磨く時、どれくらい歯磨き粉をつけるか、どの歯から磨くか?
- 靴をはく時、どっちの足から履くか?靴紐をどのように結ぶか?
- お風呂を入る時、今日はまずどこから洗うか?
これらのことを、いちいち毎回意識して行いますか? おそらくすべて、無意識にやっていますよね。
このように、私達の日々の行動のほとんどは無意識的に行われているのです。
このことから、「習慣を変えることは日々の生活に多大な影響を与える」ということが理解できるかと思います。
–– 私たちの生活はすべて、習慣の集まりにすぎない ––
ウィリアム・ジェームズ
天才は口を揃えて「継続しただけだ」という
さて、習慣が生活に影響を及ぼすことは理解できたかと思いますが、実際に人生が変わるほどのことなのでしょうか。
それは、世の中の天才と呼ばれる人たちが何をしてきたかを知ることで見えてきます。
–– 天才とは、絶え間なく努力を続けられる人間のことである ––
エルバート・ハバート
–– 天才とは、1%のひらめきと99%の努力である ––
トーマス・エジソン
どちらもとても有名な名言です。
例えば、誰もが天才だと認める野球選手のあのイチローでさえ、こう語っています。(イチロー自身、「自分は天才ではない」と語っていますが…)
–– 小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへいくただひとつの道だ ––
イチロー 262のメッセージ
自分は天才などではなく、小さなことを継続し、積み上げただけだというのです。
他の天才と呼ばれる人たちも、「自分は才能があるわけではない、ただ継続しただけだ」と語ることが非常に多いです。
「自分には才能がない」という誤解
これら天才の意見を踏まえるとつまり、成功を掴むには努力を継続すること、つまり習慣にすることが大事なんだとわかります。
今の自分に才能があるかないか、そんなことは関係ないのです。
ミニマリストとしても有名な、佐々木典士(ささきふみお)氏は、著書「ぼくたちは習慣で、できている。」の中でこう語っています、
–– 才能は「与えられる」ものではなく、習慣を続けた果てに「作られる」ものだ ––
ぼくたちは習慣で、できている。
なるほど、納得のいく一文ですね。
習慣を変えるには
ここまでで努力を継続すること、つまり習慣化することの重要さは分かっていただけたのではないでしょうか。
じゃあどうやって習慣は変えればいいんだ?作ればいいんだ?という話になりますよね。
良い習慣を身につける方法についての記事を現在じっくりまとめているところですが、2つほど、簡単にできるテクニックを紹介しておきます。
『ハビットチェーン』と、『シェイピング法』です。
参考文献
今回、習慣に関する本をいくつか読みましたが、その中でも特に面白かった本を2冊、紹介しておきます。
最後に、私の好きな名言を載せて終わりにしようと思います。
–– プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである ––
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