「マインドフルネス」という言葉を聞いたことはありますか?
最近では、マインドフルネス瞑想なども流行ってきているので、耳にする機会も増えてきているのではないでしょうか。
マインドフルネスとは、簡単にいうと「今その時の自分の心や体の状態に集中すること」で、集中力や記憶力の向上・ストレス・不安軽減など、様々な効果が科学的に認められています。
そんな素晴らしいマインドフルですが、なんと、散歩するだけでもその効果が得られることが判明したという、衝撃的な実験があったのです!
ペンシルベニア州立大学が行った実験で判明
ペンシルベニア州立大学が行った158人を対象にした実験がありました。
- スマホに専用アプリを入れ、一日のうちにランダムに8回アラームが鳴る。
- その時何をしていたか・それはどれくらいマインドフルだったか(どれくらい集中できていたか)を記入してもらう。
- 最後に、その日のストレスレベルや感情などを記入してもらう。
という内容の実験で、これを14日間ほど続けてもらったところ、普段からマインドフルに生活できている人ほど、ストレスや不安が低い傾向が見られ、集中力も高かった。
ここまではよくある実験で、マインドフルな状態が人にどのような影響をもたらしてくれるかを調べたものです。
散歩の話はここからだよ。
さらに実験は続き、参加者にマインドフルな状態で屋外を散歩してもらうという実験を行いました。
風や周りの音、空、体の感覚など、どれか一点に集中してもらうように散歩してもらったのです。
つまり、散歩しながらマインドフルネス瞑想のようなことをしてもらったのです。
この結果、
マインドフルに散歩をした人は、ストレスや不安が減少し、気分が良くなったことが判明しました。
つまり、一般的なマインドフルネス瞑想で得られる効果と同様の効果が、散歩だけで得られることがわかったのです。
これは歩行瞑想とほぼ同じなのではないかと考えられていて、歩行瞑想は自分の足の感覚に集中するものですが、この実験では、散歩という活動そのものに集中してもらうというものになります。
注意を向ける対象が足の裏なのか、別のことなのかが違うだけなのです。
これを『散歩瞑想』と呼ばれていたりもします。
散歩だったら休憩にもちょうどいいし、軽い運動にもなってすごくいいね。
そうなんだ。散歩のすごいところは瞑想効果だけじゃないんだよね。
散歩のすごさは瞑想効果だけじゃない
今回の話では、散歩をマインドフルに行うことで、マインドフルネス瞑想と同様の効果が得られることが分かりました。
しかし、散歩のすごいところはそれだけではありません。
そもそも散歩という行為自体が、科学的に正しいストレス解消法の一つとして認められているものなのです。
少し早歩きをすることによって、軽いエクササイズ(運動)にもなります。
エクササイズも科学的に正しいとされているストレス解消法の1つであり、健康面でもすごく良い影響が得られます。
さらに、早歩きは脳のワーキングメモリを鍛える効果もある(参考)とされているので、散歩瞑想は最強かもしれません…。
以前、歩行瞑想最強説を唱えたように、歩きながらの瞑想はあらゆる面でかなりいい影響を得ることができるのです。
おわりに
歩きながらできる瞑想、最高じゃないですか?笑
そもそもマインドフルネスは「今ここ」に意識を向けるのがポイントですので、どこにいても、何をしていても実践できるものです。
他にも『食べる瞑想』など、面白いマインドフルネス瞑想がたくさんあります。
『瞑想メソッド100』という本には100種類の瞑想法が紹介されているので、もし気になる人はぜひ参考にしてみてください。